生鮮食品がなぜ傷むのか?傷む原因と取り除く方法をまとめてみた
こんにちは。やさしい食品表示ラボです。
皆さんは、食材の特徴に合わせて保存していますか?
せっかくの新鮮な食材も間違った保存方法や保存場所で管理しているとすぐに傷んでしまいます。せっかくなら生鮮食品を新鮮な状態で食べたいですよね。
今回は、生鮮食品が傷む原因と取り除く方法についてまとめていきたいと思います。
本記事で学ぶ内容
- 生鮮食品が傷む原因がわかる。
- 生鮮食品が傷む可能性を取り除く方法がわかる。
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生鮮食品とは?消費期限・保存方法の記載がないのが特徴。
生鮮食品とは、加工食品および添加物以外の食品と定義されております。水洗い、切断、冷凍したものが該当し、食肉を合挽きしたり、ブランチングした上で野菜を冷凍したものは、加工食品になります。
一般消費者向け生鮮食品の表示に消費期限・保存方法の記載なし!!
一般消費者向けの生鮮食品の食品表示例では、必要な表示項目は「名称」と「原産地」になり、スーパーなどの量販店に生鮮食品コーナーを注意深く見てもらえれば、商品の名称・産地・価格しか記載されておりませんね。
生鮮食品を購入しても、適切な保存方法と消費期限がわからなければ腐らせてしまい、家庭での食品ロスにつながってしまいます。
<備考>生鮮食品は3つに分類されるよ
生鮮食品は、水産物、畜産物、農産物に分類されます。それぞれ表示に特徴があり、少しずつ抑えておきましょう。水産物、畜産物、農産物の表示例は下記のページをまとめております。勉強してみましょう。
生鮮食品が傷む原因を把握しよう
生鮮食品が傷む原因を様々で、食材を保持する際には適温適所の環境を理解したうえで、きちんと保存することが重要です。
間違った保存方法や保存場所で管理していると、すぐに傷んでしまいますよ。食材が傷む原因は下記の通りになります。
- 湿度:湿度が高く蒸れてしまうと、傷みが早くなります。
- エチレンガス:野菜や果物から放出され熟成を促進するガスで、追熱や老化を促します。
- 酵素:酵素によってカビや多くの微生物が増殖するので、傷みやすくなります。
- 光:食材は、直射日光などの光によって変色し傷みが早まります。
- 温度:食材によっては高温に弱いもの、低温に弱いものがあるので注意が必要です。
- 酸素:空気に触れることで酸化し、微生物が増殖するので傷みが早くなります。
- 微生物:食品に含まれる微生物が酵素や酸素などで、増殖し変敗させます。
生鮮食品が傷む原因を取り除こう
生鮮食品を傷む原因を極力取り除いていきましょう。取り除く方法は下記の通りになります。食材に応じて丁寧に保存することが、新鮮な野菜を食べる近道になります。
- 水分を抜き取る:食材をよく洗ったり、または、水洗いせずにペーパータオルで汚れを拭き取るなどしてから、余分な水分をペーパータオルでしっかりと拭き取りましょう。
- 酸素をカット:空気に触れないように、ラップでぴたっと包んで空気を抜きましょう。冷蔵の場合、ポリ袋に入れ。冷凍の場合、フリーザーバッグ(冷凍保存袋;ジップロック)に入れて保存しましょう。
- 適切な場所で保存:食材の特徴に応じて冷蔵室・冷凍室・冷暗所・野菜質・常温などで保存しましょう。保存の際は、立てて保存するなど食材に合ったやり方で保存しましょう。
- 塩をふったり酢に漬けて保存:食材の特徴に応じて、水分を低下させ傷みを防ぐために、塩をふったり、酢に漬けたり、下味をつけてから保存します
まとめ
今回は、生鮮食品が傷む原因と取り除く方法についてまとめてみました。
ここがポイント
- 生鮮食品が傷む原因:湿度、エチレンガス、酵素、光、微生物、酸素、温度
- 生鮮食品を傷む原因を取り除く方法:水分を拭き取る、酸素をカット、適切な場所で保存、塩をふったり酢に漬けて保存