どちらが生鮮食品、加工食品?見分けるポイントのまとめ【問題付き】
こんにちは。やさしい食品表示ラボです。
食品を販売する上で、食品表示はなくてはならない表示になります。
アレルゲン情報や添加物の有無など、消費者が購入する上で判断できる情報が食品表示には詰まっております。正しい食品表示を商品に記載することが事業者は求められ、消費者は食品表示の知識を得て、生活上で活用することが望ましいです。
前回は、食品表示法の食品の定義、加工食品(調整、選別)、加工食品(製造、加工)についてまとめてみました。今回は、加工食品と生鮮食品の見分け方、見分けるポイントについてまとめていきたいと思います。最後に問題を作成してみましたので、ぜひ解いてみてください。
本記事で学ぶ内容
- 生鮮食品の加工食品の見分け方がわかる。
- 見分けるポイントがわかる。
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生鮮食品および加工食品とは?
まず、食品表示上の食品とは、医薬品や医薬部外品*以外の食品全般のことです。酒類も含まれます。*医薬品医療機器等法(旧 薬事法)に規定される医療品や医療部外品のこと。
食品表示上の食品は、生鮮食品、加工食品、添加物の3つに分類されます。さらに、生鮮食品、加工食品を区分されます。
生鮮食品 | 調整 |
選別 | |
加工食品 | 製造 |
加工 |
生鮮食品と加工食品の見分け方①
生鮮食品と加工食品の見分け方①は、下記の通りになります。
- 生鮮食品:1種類の食品を切断して容器包装
- 加工食品:複数の食品を切断して容器包装
例えば、単品のカット野菜と複数のサラダミックスがあります。
単品のカット野菜の場合、生鮮食品は、単に切断されたものと規定されておりますので、生鮮食品になります。一方、複数のサラダミックスは、複数の野菜を混ぜ合わており、それ自身が一つの加工食品になりますので、加工食品になります。
上記のが考え方において例外があります。ベビーリーフです。ベビーリーフとは、複数種類の幼葉を混ぜ合わせたものであるものの、生鮮食品になります。個々の幼葉の原形がわかり、判別することができるためです。ただし、判別できないぐらいカットした場合は、加工食品になります。
生鮮食品と加工食品の見分け方②
生鮮食品と加工食品の見分け方②は、下記の通りになります。
- 生鮮食品:殺菌洗浄(オゾン水、次亜塩素酸ソーダ水)した野菜
- 加工食品:ブランチングし、冷凍した野菜
殺菌洗浄は、新しい属性の付加にならないため、生鮮食品になります。一方、ブランチング処理すると、加工食品になります。
ブランチング処理とは、冷凍野菜を作るときの、ゆでる、蒸すなどの加熱処理で、野菜の酵素や微生物のはたらきを止め、加工や保存中の変化を防ぐことになります。
<問題>生鮮食品か加工食品のどちらでしょうか?
原理原則だけでは、わかりにくいですため、問題を作ってみました。ぜひ考えてみてください。
下記設問で生鮮食品、加工食品どちらでしょうか?
- マグロとサーモンの刺身盛り合わせ
- アジをたたきにして、包装したもの
- カットしたサンフランシスコ産と南アフリカ産のグレープフルーツの盛り合わせ
- 食品を合挽きにしたもの
どうでしょうか?解答はこちらになります。
- 加工食品 →複数の食品を使用しているため。
- 生鮮食品 →一定の作為は行うが加工に至らないため。
- 生鮮食品 →単一の食品を使用しているため。
- 加工食品 →複数の食品を使用しているため。
まとめ
今回は、加工食品と生鮮食品の見分け方、見分けるポイントについてまとめてみました。
生鮮食品および加工食品の分類において正しい判断が重要です。最後に、簡単な問題を作成してみましたので、よかったら解いてみてください。
ここがポイント
- 単一食品なら生鮮食品、複数食品なら加工食品 *ベビーリーフは例外
- 殺菌洗浄なら生鮮食品、ブランチング処理なら加工食品