生鮮食品の表示で文字のポイント(サイズ)、文字色にルールがあるよ。【表示面積に要注意】
こんにちは。やさしい食品表示ラボです。
食品を販売する上で、食品表示はなくてはならない表示になります。
アレルゲン情報や添加物の有無など、消費者が購入する上で判断できる情報が食品表示には詰まっております。正しい食品表示を商品に記載することが事業者は求められ、消費者は食品表示の知識を得て、生活上で活用することが望ましいです。
前回は、食品表示における生鮮食品、一般生鮮食品の表示項目や一般生鮮食品における横断的義務表示、農産物、畜産物、水産物の原産地表記についてまとめてみました。今回は、生鮮食品の表示ルール(文字のポイント、文字色、POP、立て札等)についてまとめていきたいと思います。
本記事で学ぶ内容
- 容器包装された一般生鮮食品の表示に用いる文字のポイント、文字色がわかる。
- 容器包装に入れられてない一般生鮮食品の表示方法がわかる。
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生鮮食品とは
生鮮食品とは、加工食品および添加物以外の食品と定義されております。水洗い、切断、冷凍したものが該当し、食肉を合挽きしたり、ブランチングした上で野菜を冷凍したものは、加工食品になります。
生鮮食品のうち、加工食品の原材料となるものを業務用食品といい、それ以外のものは、一般用生鮮食品と呼ばれます。
<復習>一般用生鮮食品の表示ルール
一般用生鮮食品において、横断的義務表示が設けられております。一般用生鮮食品を販売する際に表示する事項になり、表示項目は「名称」と「原産地」が必要になります。
該当する商品であれば、「放射性照射に関する事項」「特定保健用食品に関する事項」「遺伝子組換え農産物に関する事項」「乳児用規格適用食品である旨」「内容量」および「食品関連事業者の氏名又は名称及び住所」を表示します。
水産物、畜産物、農産物の表示例は下記のページをまとめております。勉強してみましょう。
一般用生鮮食品のその他の表示ルール(文字色、文字フォント、)
一般用生鮮食品のその他の表示ルールを確認していこう。この場合、容器包装されているか、容器包装されていないかによって変わってきます。ただし、共通事項はあり、下記の通りになります。
- 日本語で表示する。
- 読みやすく理解しやすい用語を使用する。
- 表示に用いる文字色は、背景の色と対象的な色とする。
食品表示が記載されていても、分かりにくい専門用語があれば、非常に難しいですよね。そのため、平易な言葉での記載を求められております。その上、表示に用いる文字色が背景色と同化しないように、対象的な色を文字色で使用しなければなりません。
例えば、背景色が白色の場合、文字色が黒色で表示している場合がありますよ。そのように利用者が見やすい表示にしておくことが重要です。
容器包装された一般生鮮食品の表示に用いる文字のポイント
容器包装された一般生鮮食品の表示に用いる文字のポイント、文字色はどのようなルールがあるのでしょうか?
表示可能面積 | 文字のポイント |
150cm2以上 | 8ポイント以上の大きさで統一された文字 |
150cm2以下 | 5.5ポイント以上の大きさで統一された文字 |
表示可能面積が狭いと、文字が大きすぎて収まらない可能性がありますので、表示面積可能面積によって、文字のポイントが異なります。
容器包装に入れられてない生鮮食品の表示方法
容器包装に入れられてない一般生鮮食品の表示方法はどのように表示すればよいでしょうか?
製品の近くで掲示したり、その他の見やすい場所に立て札、ポップなどで表示することが求められております。スーパーでは、青果類の近くで名称、原産地が記載された立て札やポップがありますよね。
まとめ
今回は、生鮮食品の表示ルール(文字のポイント、文字色、POP、立て札等)についてまとめてみました。
一般生鮮食品が容器包装されているかどうかで、表示方法が変わります。容器包装されている場合、表示面積によって文字のポイントに指定がありますよ。容器包装していない商品の場合は、製品の近くでその商品にとって必要な表示をしておきましょう。
ここがポイント
- 食品表示に使用される文字色は、背景の色と対象的な色
- 容器包装された一般生鮮食品の表示に用いる文字のポイントは、表示面積によって異なる。
- 容器包装に入れられてなくても、食品表示は必要